AIネイティブな子供を育てている家庭の共通点

AIネイティブな子供を育てている家庭の共通点 子供とAI・家庭での学び

少し前に息子の同級生が家に遊びにきたとき、ちょっと驚いたことがありました。

リビングのテーブルで息子と友達がゲームの話をしていると思ったら、友達が突然「ちょっと待って」と言ってスマホを取り出し、ChatGPTに何かを入力し始めたんです。「このゲームの攻略法を調べたい」とのこと。検索じゃなくて、AIに聞く。しかも10歳で。

ここ半年ほど、息子のまわりで「AIの使い方がうまい子」を観察してきました。そこでうっすら見えてきたのが、「AIネイティブ」と呼べるような子が育つ家庭の共通点です。

AI禁止より、道具として見せるほうが長続きする

親子で一緒にタブレットを使う様子

子供がAIを使いこなしている家庭で、親が全員やっていたことがあります。日常の場面でAIを使っている姿を、子供に見せていることです。

最初に紹介したAくんの家では、父親が料理のレシピをChatGPTで調べている様子を普段から見せていたそうです。「スマホを使っているな」ではなく、「父親がAIに話しかけている」場面を繰り返し見てきた。だから息子もごく自然に、AIに聞くという行動が出てきたようです。

もう1つの家庭、Bちゃんの家では、「困ったことがあったらまずAIに聞いてみよう」が家のルールになっているとのこと。宿題で漢字が分からないとき、工作の作り方が思いつかないとき、料理の代替食材を探すとき。大人も子供も一緒に使う。

Bちゃんのお母さんが言っていた言葉が印象的でした。「YouTubeと同じで、使い方を教えないで禁止しても意味がない。どう使うかを一緒に考えるほうが長持ちする」。

禁止ではなく、使い方を教える。この違いは大きいと感じました。

親も一緒に「よく分からない」状態でやっている

それぞれの家庭に共通していた、もう一つのことがあります。親が「教える側」ではなく「一緒に探索する側」でいた、ということです。

Cくんの家が特に面白くて、父親がプログラミングをほぼ知らない状態からScratchを一緒に始めたそうです。最初は親のほうが詰まって、「これどうやるんだろうな」とつぶやく。息子が「こうすれば?」と提案する。そんなやり取りが2〜3ヶ月続いたと言います。

土曜の午前中、リビングのソファに並んで座って、2人でスマホとパソコンを見ながらああでもないこうでもないとやっている光景。うらやましいな、と思いました。

Cくんの父親は「正直、自分のほうが楽しんでいるかもしれない」と笑っていました。答えを知っている大人が教えるのではなく、一緒に迷う。その体験が、子供に「分からなくてもやってみる」姿勢を育てているように見えました。

大人はどうしても「自分が詳しくないから教えられない」と思ってしまいますよね。でも観察してきた限り、詳しいかどうかは関係なさそうです。一緒にやるかどうか、が違いを生んでいます。

失敗したとき、責めずに「次はどうする?」と聞いている

子どもに穏やかに語りかける親の様子

3つの家庭に共通していたことは、失敗への反応です。

Aくんが初めてプログラミングで作ったゲームは、動かなかったそうです。ボタンを押しても何も起きない。そのとき父親が言ったのは「なんで動かないんだろうな、どこが違うと思う?」の一言だったと聞きました。怒らなかった。「なんでちゃんとできないの」とも言わなかった。

小さいようで、大きな差だと思います。

プログラミングやAI活用は、失敗が当たり前の世界です。エラーが出ることが前提で、そのエラーを読んで直す作業が核心にある。ここで「失敗=叱られる」が刷り込まれると、子供は試すことを止めます。怒られない範囲でしかやらなくなる。

Bちゃんの家では、うまくいかなかったとき「次はどうやってみようか」が口癖になっているそうです。結果より過程。完成品より試行錯誤の回数。その積み重ねが、小学2年生の女の子をAIで自由研究のまとめを作れるようにした、と母親が話していました。

「AIネイティブな家庭」は特別ではない

3つの家庭を改めて振り返ると、特殊なことは何もしていません。高額な教材を買っているわけでも、毎日長時間やらせているわけでもない。

共通していたのは3つだけでした。AIを日常の道具として見せること。一緒に分からないまま試すこと。失敗を責めないこと。

息子が小学4年生になった今、遅すぎるとは思っていません。10歳から始めても、中学・高校でこれらを使いこなせる子になる時間は十分にあります。むしろ早いうちに「一緒にやる」習慣を作るほうが、塾や通信教材よりずっとコスパがいいと感じています。

うちでもまず「一緒にやること」から始めようと思って、先月から息子とScratchを触り始めました。私のほうが詰まっています。

もしステップを踏みたいなら、プログラミング教室を検討するのも一つの手です。家で一緒にやる時間がなかなか取れない、どこから始めればいいか分からない、という場合は特に。

LITALICOワンダー・ヒューマンアカデミー・QUREOなど、代表的な教室の特徴と向き不向きをまとめた記事も書きました。費用感や対象年齢の比較も載せているので、選ぶときの参考になると思います。

→ 子供向けプログラミング教室を3校比較した記事

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